武雄市議会 2016年3月定例議会 議事録

3月10日 一般質問議会議事録

日本共産党 江原一雄議員の一般質問

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2016年(平成28年)3月10日 江原議員の一般質問

○議長(杉原豊喜君)
それでは一般質問を続けます。
次に、23番江原議員の質問を許可いたします。御登壇を求めます。23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
(全般モニター使用)議長の許可を得ましたので、一般質問を始めさせていただきます。 きょう3月10日ですが、あすが、東日本大震災が起こって5年を迎える日でございます。
改めて、5年前、前市長に対して原発ゼロの日本を目指して自治体としての取り組みを質問した経緯を経て、小松市長への地方創生と原発問題についての認識を質問させていただきます。
3月1日、3月定例会が開会し、市長の演告が市政方針、説明がございました。聞きながら感じたことについて述べたいと思いますが、市長自身は市長ブログで2月25日、岩手県陸前高田市に行かれた様子が掲載されております。
当然、この3月議会でそうした思いにも触れられるかと思いましたけれども、5年目を迎えるこの東日本大震災に当たっての思い、報告がございませんでしたけれども、あえてそれを問うわけではございませんけれども、私はこれから述べることについて、――本当に今、日本の政治のあり方が問われているかと思いますので、第一の質問として先ほど言いました地方創生と原発問題、地方創生のテーマが、元気で豊かな地方を創生するための施策を総合的に推進する、地方創生、まち・ひと・しごと創生法の施行に伴って地方自治体の取り組みが進んでいます。
一方で、安倍政権のもとで原発再稼働が進められています。今、新規制基準に伴って15の原発、22基の原子力発電が新規制基準に基づいて原子力規制委員会に申請をされています。
当然、佐賀県にあります玄海原発もそれに入っています。
こうした現状を踏まえて、市長の原発問題の認識について、まず伺っておきたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
まず、私のエネルギーに関する基本的認識ですけれども、エネルギーは生活の安全保障だというふうに考えております。安定的に供給することが大事であると。
この資源のない我が国においては、その資源のもと、これについてはベストミックスが望ましいというふうに考えております。
その上でなんですけども、原発につきましては、将来的には依存しない社会が望ましいというふうに認識していると。
一方で現状、再生可能エネルギーの技術開発状況等々を見ますと、やはり原発を今すぐに廃止するというところは現実的ではないと、そのように考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
共同通信のアンケートが行われているようであります。新聞にも掲載をされておりました。
全国の自治体の市長に対してアンケートが行われておるようであります。3月7日の地元新聞に掲載をされております。
このアンケートについての内容について御答弁を求めたいと思います。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
このアンケートですけれども、原発は今後どうすべきか、私は将来的に廃止。停止している原発について再稼働についてどう思うか、条件付賛成と回答しております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
私は初めて、小松市長に対して原発問題についてお尋ねするわけですけれど、将来的に廃止ということ、安定的にエネルギーが必要だと。ベストミックスが必要であり、現状は再生エネルギーが――今すぐに廃止ではないということを言われましたが、ではこのアンケートに答えられた将来的に廃止という意味合いについてお尋ねしますが、いかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
今、原発も40年を超えてというような状況になってきています。私は安定的なというか、供給が大事であるというふうに考えておりまして、そこは再生可能エネルギーの今後の伸びを見ながら考えていく必要があると、そのように考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
2点目の、再稼働する場合の地元同意についても答えられているようですが、これについてはいかがですか。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
地元同意については、立地自治体、玄海町、佐賀県とUPZ圏内と回答をしています。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
再稼働する場合の地元同意の範囲でありますが、県と玄海町、UPZ圏内、このUPZ圏内ということについては、これまで東日本大震災までの、いわゆる政府の範囲はおおむね8から10キロを想定して、避難体制をつくってきたと。
先週の日曜日と月曜日、NHKのテレビで9時台に、この原発問題について当時の原発事故からの当時7日間の映像が流れておりました。翌日は、いわゆる自然界のこの様子をつぶさに放映があっていました。私はそれを見ながら、この市長が答えられている、再稼働する場合の地元同意の範囲について、県と地元自治体、UPZ圏内、これはおおむね30キロ範囲ということで、国際原子力機関IAEAが定めたUPZ、緊急時防護措置準備区域がこれまでの8キロから10キロを、おおむね半径、原子力発電から30キロということで、県内では唐津市や伊万里市が該当するという答えのようでありますが、資料を見てみましても、武雄市内の一部、これまでも該当30キロ圏内ということで避難訓練もされました。
私はこのUPZの範囲の問題からしますと、市長の認識はどのように受けとめておられるかお尋ねしたいと思います。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
現在、川内原発においても地元の自治体が地元同意の範囲となっております。私はそれでは不十分であると。そして、私自身が福島に足しげく通ったという、そういった経験も踏まえまして、30キロというのは1つの線引きとしてあり得ると。
ただし、私はそこに線を引いたからといって、武雄市の市民の方の安全を守る必要はないと、全くそういうことは考えておりません。そこは市民の安心・安全は第一であります。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
もちろん当然こうした基準の見直しが、福島原発を経てこの8キロから10キロ、これが大問題だということが、先ほど紹介しましたNHKの放映でもあってました。
8キロから10キロがおおむね30キロにUPZの圏内が広がったということで、その範囲に――モニターお願いします。――玄海原発からちょうど30キロ圏が唐津市、伊万里市も入るわけです。武雄市がここに一部30キロ圏内に入る。武雄市はおおむね30キロ圏から50キロまではありませんけれども、ほぼ30、40、45キロ、玄海原発から直線にしてくるわけであります。
それ考えますと風が北西の風、いわゆる西から風が吹いてくる場合、福島原発のあのスピーディーの、あの映像を見ますと、本当に放射線駆け回って、舞っていることを映像で見たわけでありますが、UPZ30キロ圏が入るという意味で、そのことについて今、市長にお尋ねしたわけですが、武雄市もかかる、この認識はお持ちだと思いますが、それについての認識を伺ったわけですけども、改めてもう一回お願いします。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
福島において放射能がどのように飛んだか、これも私は存じておりますし、やはりそういうことあってはならないんですけども、玄海原発で仮にそういうことがあった場合に風向きというのが影響するのは承知しております。
武雄市としては、やはりその原発に対しても避難訓練をしたり、そういった万全の体制をとっていきたい、そのように考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
UPZの圏内で武雄市も入るということで、武雄市も唐津や伊万里市と同様に、そうした圏内の一部だと、一自治体だということで声を上げるお気持ちはありませんか。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
地元自治体同意の範囲は、先ほど申し上げましたとおり玄海町、佐賀県、そしてUPZが私は一定の線引きとして適当であろうというふうに考えております。
ただ一方で、武雄市における原子力の訓練等、安心・安全を守るための準備というのはしっかりとやっていく。そのように考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
5年前にですね、――私は先ほど言いましたけれど、平成23年――2011年の12月議会で一般質問を前市長にいたしました。原発ゼロを目指して市の取り組みについてお尋ねしました。
そのとき市長は、福島に行っていますかということを言われました。
私事で申しわけありませんけれど、当時私の体調が不良でありまして治療中ということで、本当に3・11のあの様子を見るときに、いたたまれない思いをした一人でありますが、やっぱり現地に足を運ぶべきだということで、今月、いわゆる玄海原発から、あるいは福島原発から50キロ、60キロ圏で全村避難している福島県の飯館村に行ってきました。私は、やはり行ってみてよかったなと思います。やはり現地の皆さんの苦しみ、そして思いを共有する。
一部共有しながら帰ってまいりました。
これはちょうど飯館村の、村の入り口であります。これが飯館村の役場であります。ちょうど飯館村の中心にあります。そして、至るところに田んぼの除染が進んでいます。田んぼの表土を3センチ廃土して、この袋1トンあるそうであります。これが飯館村だけで150万袋、今こうして保管されております。
ちょうど日曜日のある民放のテレビでも、福島県内被災地で1,000万個、この除染袋が積み上げられているということが映像で出ていました。
私はこの様子を見て、せっかくの先祖代々つくってきたこの表土を剥ぎ取られたら、農民にとっては、まさに生活の糧を剥ぎ取られているんだなと思いました。
そして、この表土を剥ぎ取ったかわりに、飯館村役場近くの山がごっそり、赤土が掘削されてダンプで運ばれているようであります。そのダンプのナンバーを見ますと、各県いろいろありました。車ですれ違うときに、青森県のナンバーや、茨城県のナンバーや、いろいろ遭遇しました。まさに、今の被災地の様子を垣間見ることができました。
これが、いわゆる帰還困難区域であります。双葉町の当時小学生が原子力明るい未来のエネルギーという標語で、まさに安全だ、原発は安全だという、こういう標語のもと、地元の人たちも含めて、原発は安全だということがここに証明されているんではないかと思います。
しかし、これが数週間前に撤去されたそうであります。私は東日本大震災、福島の原発事故を受けて、本当に原発に頼らない日本社会づくり、そして自治体で取り組むことが求められているのではないかということで、次に質問したいと思います。
これまで、その再生エネルギーの問題で、平成21年から24年まで武雄市住宅用太陽光発電システム設置補助金等交付実績がございますが、いかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
平川企画財政部長

○平川企画財政部長〔登壇〕
武雄市といたしまして、太陽光の発電普及率ということで一定の補助を出したということで、事業の実績はございます。
数字については手元にございませんので、事業を行ったということだけお答えをさせていただきます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
資料をお願いしていただいておりますので、お手元にお持ちかと思いましたが。
この間、申請件数が777件、そのうち交付したのが754件で、補助金の交付総額が6,739万1,000円。大体平均1件当たり9万円交付して、施工した、自然再生エネルギーの取り組みを実際されています。しかしこれが今、全くありません。
先ほど市長言われましたように、将来的に廃止ということでありますので、やはり自然再生エネルギーへの自治体としての取り組みを求めたいと思いますが、そのお考えはありませんか。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
現在の安倍内閣のもとで昨年つくられました将来の電源構成というものを見ますと、再生可能エネルギーは将来予測としてその割合は伸びているということでありますので、私もそこを参考に、今後技術の革新状況等を見ながら検討してまいりたいと考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
先ほど紹介しましたアンケートに答えられたように、将来的に廃止ということでは、やはり佐賀県市長会あるいは自治体の長として、そうした協力を、手を携えて再生可能エネルギーへの取り組みを図るべきではないかと訴えるものであります。
私はこの5年間の経験で、一番経験したのは3つあるわけですが、1つは安全神話が崩れたと。2つ目には、原発事故が一たび起これば生活が根底から破壊する。特別異質の危険があるということ。3つ目には、この5年間2回にわたって原発が稼働してなかったときを約2年経験をしたわけであります。原発なしでもやっていける日本経済の姿を示したと思っています。
だからこそ、原発ゼロへの日本社会の取り組み、それは政治の役割だと思います。だからこそ、そのためにも自治体の首長として、先ほどアンケートに答えられた視点を踏まえて、直ちに取り組むことを求めておきたいと思います。
次に、図書館問題に移ります。
実は図書館問題、――ちょうどリニューアルして丸3年を迎えようとしているわけでありますが、この間いろんな視点で質問をしてきました。
きょうは、ある市民の1人の方が体験したことを紹介したいと思います。コンサートに行くために、事前に演奏される曲を聴いておきたいと思って、図書館に行って聴きたい曲を尋ねたらありませんと言われました。しかし一方でCCC、レンタル店にはあります。しかしそれは有料でありますとの返事でびっくりしたと。
そこで担当部に問い合わせたら、廃棄しているとのことでありました。この曲が、――これが、武雄市図書館・歴史資料館リニューアル時の図書資料の除籍一覧表がありますが(資料提示)、ここに8,760点、一般書が2,610点、児童書が707冊、巡回用図書7冊、雑誌2,180冊、紙芝居2冊、ビデオVHSが1,468点、CDが1,322点、DVDが464点、合わせて8,760点除籍をされました。
その中に、聴きたかったと言われているCD、作曲家ラフマリノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18というCDであります。もう一つ、聞きたいなということの曲がありましたけれども、それは除籍したこの表には入っていませんが、その方は、――今現在リニューアルされた図書館に設置されている現在の数が、ビデオが20点、CDが321点、DVDが917点、合計の1,258点あるわけですが、ほぼ3分の1に減っています。
そして、これは隣接の図書館の、このCD、DVDの閲覧場所であります。武雄市図書館は撮影禁止、ましてこうしたコーナーはなくなりまして、ただ先ほど言いました1,258点が並んでいるだけであります。これは隣接の図書館の子ども用の視聴室です。こちらは大人用の視聴室であります。
私はこうした、リニューアルされた、現在の委託された図書館が、市民にとってサービスの後退の姿そのものではないかと思いますが、教育長の認識はいかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
溝上こども教育部長

○溝上こども教育部長〔登壇〕
ただいま議員のほうからCD、DVDの話が出ましたけれども、これにつきましては、リニューアル当初のころはこういうCD、DVD、要望たくさん寄せられておりました。
しかし最近の図書館利用者アンケートの結果では、要望順位は随分低くなっている状況でございます。
そういうことで、CD、DVDについては、毎年購入は続けておりますけれども、どうしてもDVDなどは高額になるとか、限られた図書等の購入費の中で十分な品ぞろえができていないというのが現状でございまして、そういう状況ということをお伝えしたいと思います。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
私はここにですね、リニューアルされてCCCに委託された本質があるんではないかと思います。
今まで市民への図書館の本来の機能として、平成12年にオープンしてから長年築かれてきた図書館運動、図書館行政が一挙にして有料に変えられてしまったと。
先ほど紹介しました、有料だったらありますよと。これは明らかに委託業者への、まさに利便性の供与ではないかと指摘せざるを得ませんけれど、教育長の認識いかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
浦郷教育長

○浦郷教育長〔登壇〕
これまで幾度も述べてきたところでありますが、図書館リニューアル時におきまして、市民の皆さんの要望を聞いた中で、この音楽等、映像等への要望もかなり強かったわけでございます。そういうことで、現在のリニューアルをなされたという形であります。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
ちょっと教育長の答弁矛盾ですよ。要望は強かった、だけどCCCのレンタル店、まして歴史資料館の既存の施設を廃止して、CCCのレンタル店にさま変わりした。この事実は、今の教育長の認識ではまさに矛盾、自己矛盾じゃないかと思います。市民の要望が強かったわけであります。リニューアルする必要はなかったと言わざるを得ません。
私は、先ほども何人かの議員の皆さんが質問されているように、また9月、12月も質問しましたけれども、蘭学館をもとに戻しCD、DVD、ビデオコーナーの復権を求めたいと言わざるを得ません。
これまで、るる前市長のもとで進められてきたわけでありますが、こうした事実が明らかになっている。
さて、次の2点目のこども図書館の問題であります。
12月の議会に測量設計業務委託料151万2,000円、用地借上料30万、これは月10万円、1、2、3月分です。
多分、当初予算に年間の1年分120万計上されているのかなと思いますが、私は12月議会の中で反対討論をいたしました。それは、これまで市長が、昨年の1月11日当選したあかつき、1月17日の地元新聞、もとい全国紙の新聞に、そして1月22日の地元新聞では、財政面から新築で建てかえることは考えていないと語られ、今のところ財政事情を勘案すると新しくつくるつもりはない、見直しを明言されました。こうした報道がありました。
しかし、1月26日、市議会全員協議会では釈明をされました。新築で建てることを前提に考えていないと。ここには、市長としての施政がひっくり返っています。
さらに、この12月議会では市長ブログや、12月2日開会の日の演告では、こども図書館を新築で現在の図書館の西側につくることを決定しましたと述べられましたが、一般質問の中での答弁で、建設することを決定ではなく建設予定地を決定したと変更されました。
このようにまだ明確ではないものを予算に組んで、測量委託料、借上料の補正を組むのは時期尚早ではありませんかと訴えました。
さらに反対の第2の理由は、こども図書館問題はそもそも平成25年4月改修された武雄市図書館・歴史資料館の中の、以前あった子どものコーナーが変更になり、お話の部屋が廃止になり、そのことで不満の声が寄せられたわけではありませんか。以前の子どもトイレの水道管が、今コーヒーの水の水道管にさま変わりをしていることであります。
さらに、この問題になった改修時の選書問題が表面化いたしましたが、市当局の説明責任が果たされていない、改修のありさまが問われていることを見ると総括されていません。こども図書館をつくる根拠が問われています。
さらに第3の理由に、地権者の同意も売買でなく借地としての利用であり、行政の進め方として強引でないかと指摘せざるを得ません。
私は昨年この12月議会のときに、こうした予算を組むことに反対、撤回をするよう求めましたけれども、議会は賛成多数で可決をし、その準備が進められています。
そこで、この図書館問題について先ほど池田議員のほうからもありましたけれども、まさに拙速だと思うわけであります。
この取り組みを中止するべきだと、市長、訴えたいと思いますけれどもいかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
撤回するつもりはございません。
議会の皆さんの、用地に関しても同意をいただいておりますので、積極的に進めてまいります。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
私はさっきの質問のやりとりを聞いていて思いました。まさに拙速であります。1年前はつくりませんと市長自身がインタビューに答えられて、それを、反対に推進の立場に心変わりをし、そしてまた基本計画もないまま進められています。
私は――このこども図書館の問題については、今度当初予算にも計上されているようでありますが、総額幾らか。そうしたお金を投資するなら、4億5,000万といわれる――このリニューアル時、もとに戻すことこそ、――このこども図書館が、以前の図書館が、歴史資料館が機能していた、お話の部屋があり、子どもの目線で子どもの本が並べられてありました。
こども図書館をつくるなら、投資をしてお金をそそぐならもとに戻す、そのことこそ求められているのではありませんか。
まさに箱物づくり、そしてまたその運営費、今後どうなっていくんでしょうか。
御答弁をお願いします。

○議長(杉原豊喜君)
溝上こども教育部長

○溝上こども教育部長〔登壇〕
今後の運営費等の御質問でございますけれども、まだ設計も出す前でございまして、その後のことについては具体的な検討には入っておりません。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
今の教育部長の答弁も、まさに市長が拙速に進める、そのことのリアルな答弁で、それ以外に答える方法はないのかなと思います。
市長いかがでしょうか。(発言する者あり)

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
私は、きちっとした段取りを踏まえて進めているものと理解しております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
市長は強がりでお答えになっているのかなと言わざるを得ません。
私は、このこども図書館、建設費が幾ら、あるいは運営費がどうなる、また、どういう運営形態になるのか全くわかりません。それで、ただ進める、市長言われてますが、私はそれでは市民への説明責任は果たされてないと思いますがいかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
繰り返しては申し上げませんが、本議会においても、そしてこれまでの議会においてもこども図書館をつくる意味、意義については、事あるごとに私のほうから御説明させていただいているものと理解しております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
中身かれこれについて基本計画もない、財政の手当もない、運営費の見通しもない。これで説明責任果たされていると市長はお思いなんですか。
今のこども図書館のありさまを、るる申されました。でも、そのことは以前の武雄市図書館・歴史資料館が現に存在している姿そのものではありませんか。そのことを私は申し上げているわけです。
ですから、リニューアルしたことが大問題だったということのあかしではないかと指摘せざるを得ません。いかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
浦郷教育長

○浦郷教育長〔登壇〕
今おっしゃっているとおりに受けとめられては非常におかしな形になりますので、幾つかの点を述べさせていただきます。
まず、これまでも御報告してきましたように、今利用していただいている方ほとんどが、8割以上の方、9割近くの方が非常にこう満足した形で利用しているというアンケート結果を毎年報告してきたところであります。つまり、リニューアルしてよかったという形であります。
2つ目に、利用者の方の状況を毎月図書館から御報告いただくわけでありますが、確かに1年目ほど来館者は多くありません。しかし、ずっと1年1年、市内の方の利用、貸出率が非常に高くなってきております。当然と言えば当然ですが、開館以来、次第に市民のものとして定着してきている方向があるというふうに見ております。
3つ目のことについては、こどもコーナーのことについてでありますが、リニューアル開館以来、非常にたくさんの子どもたちが来てくれておりまして、さらに手狭になったということが非常に大きいわけでございます。
そういうことで、その現状の理解に甚だ違いがありますので、そういうふうに報告させていただきます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
教育長の答弁聞いていますと、当時アンケートをとったと言っても市民全員にとったわけじゃありません。来ている来館者300人とられて、そのうちの85%がいいですよ、でも15%はいる、そういうこと考えますと、私は――それは今のリニューアルされた図書館を推進するための答えではないでしょうか。
私はあえて、このこども図書館の建設については拙速だと、中止を求めておきたいと思います。
次に3番目の、市長の政治姿勢についてお尋ねをします。
昨年1月11日、佐賀県知事選挙、武雄市長選挙が同時に行われました。このときの政治資金について、この間マスコミで報道されていますが、市長としてどう受けとめておられますか、お尋ねをいたします。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
まず事実といたしまして、私は政治資金規正法に基づき適正に処理をしております。
一部の新聞、――あまり影響力はないかもしれないんで、皆さん御存じないかもしれないんですけれども、その報道には甚だ迷惑をしております。私が、まるでこう法律違反をしたような、そういうふうな捉え方をされてしまう、そういったふうにも思わざるを得ません。
非常に迷惑しておりまして、不快の念を抱いているところであります。
改めて申しますけれども、この場で誓って申しますのは、政治資金規正法に基づいて適正に処理をしているということであります。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
多分それが当たり前であります。
私は、――だから火のない所には煙は立たないわけでありますので、やっぱり常にこの政治資金規正法の全ての帳簿に照らし合わせて運営するべきであります。
しかし、政治資金規正法第22条の第2項は御存じでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
今ちょっと手元にありませんので、何条の何項というふうに言われましても、すぐにはお答えできかねます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
当時の報道で、小松市長も、取材に対し寄附の出所は知らないと、こういうコメントが掲載をされているわけですが。政治資金規正法第22条の第2項には、同一の者に対する寄附の制限、個人のする政治活動に関する寄附は、各年中において政党及び政治資金団体以外の同一の者に対しては150万円を超えることができない。
しかし、小松市長の個人の後援会に200万円の寄附が掲載をされておりますが、そのことと照合してみて、今の御見解を求めるわけでありますが、いかがでしょうか。(「議長、全く違うことやけんが。嘘の質問させたらいかんたい」と呼ぶ者あり) 嘘でもなんでもない。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長、否定すべき部分は否定をしてください。身分にかかわることですよ。
小松市長(発言する者あり)
静かに。

○小松市長〔登壇〕
全くこう事実に反することをここで言っていただくとですね、それこそ名誉毀損ですよ。(「そう、そう、そう」と呼ぶ者あり)
事実を皆さんに申し上げます。自民党の第2支部から200万円が私の後援会に寄附をされたということでありまして、今のお話ですと、あたかも個人の方から150万円を超える寄附を受けたというふうに取られてしまうんですけれども、それは全くの事実ではございませんので、そこはですね、もうしっかりと事実に基づいて質問してくださいよ。

○議長(杉原豊喜君)
江原議員、身分にかかわることですので、そこら辺は十分に注意をして質問してください。
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
だから私は先ほど言いましたように、一番最初市長が答弁されましたように、迷惑だと言われましたが、そうした報道に対して市民の声として思いを、市長にちゃんとした説明責任をしてほしいという思いで伺っているわけであります。(発言する者あり)
これは、私も以前体験したことがありますけれども、この問題については……(発言する者あり)私は政治家として今ほど、今市長言われましたように。(発言する者あり)

○議長(杉原豊喜君)
静かに、静かに。

○23番(江原一雄君)(続)
だからこそ、こうしたことが、今市長答弁されましたように、明らかに問題はないと市長答弁されました。それをちゃんと聞きました……(発言する者あり)今。聞きました。私は指摘したその問題について、いかがかと聞いたわけでありまして、……(発言する者あり)

○議長(杉原豊喜君)
静かに。

○23番(江原一雄君)(続)
それはありませんと言われました。(発言する者あり)私はそれについて、ちゃんと説明責任を果たしてくださいと、お尋ねをしているわけであります。(発言する者あり)
私は――この知事選挙、市長選挙が同時に行われました。ここで問われているのは、やはり企業献金や物が、本当にやっぱりその年の年度にわたって、受注契約がある企業からもらったらいけないという公選法があります。(発言する者あり)だから、それが根拠として述べられると報道があったわけであります。(発言する者あり)私はそれが、……(発言する者あり)その報道に対してちゃんとした説明責任を求めているわけであります。(「今言んさったたいね」と呼ぶ者あり)
だからこそ今市長は迷惑千万、迷惑だと、まるで法律違反のようにと言われましたが、迷惑だと言われました。ちゃんとそれを……(発言する者あり)ちゃんと答え……(「答えたとうもん」と呼ぶ者あり)答えられたことを今受けとめております。そこで、そうした思いをちゃんと答えられましたので、承っておきたいと思います。(発言する者あり)

○議長(杉原豊喜君)
江原議員、ここだけはですね、さっき言いましたように身分にかかわる問題ですので、十分発言するには責任を持って発言していただきたいと思います。
江原議員(発言する者あり)

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
市長としてちゃんと否定をされたということを、ここで。

○議長(杉原豊喜君)
市長、説明されましたよさっき。

○23番(江原一雄君)(続)
はい、確認したいと思いますが。(「質問が間違えとうよ」と呼ぶ者あり)
間違いじゃありません。(発言する者あり)
では時間がありませんので。
4番目の、JR九州三間坂駅無人化について質問したいと思います。
モニターお願いします。(「ちょっと議長、とめんばいかんさ」と呼ぶ者あり)

○議長(杉原豊喜君)
この件に関しては今質問されておりませんので、とめております。

○23番(江原一雄君)(続)
さきに、2月26日の地元新聞にJR九州の報道として、JR九州は3月26日のダイヤ改正にあわせて、長崎線の肥前白石駅、佐世保線の三間坂駅の県内2駅を含む在来線9駅を無人化する、こういう報道がされましたけれど、市長、連絡があったのでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
平川企画財政部長

○平川企画財政部長〔登壇〕
武雄市といたしましては、昨年JRのほうから御連絡をいただいております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
これが、山内町、佐世保線の三間坂駅の駅舎であります。これは、――山内町は当時50周年記念事業として駅舎の改修、リニューアルがされまして、屋根の瓦の入れかえとか、柱の化粧直し含めてリニューアルをされました。本当に、肥前白石駅も一緒ですが、これも三間坂駅も同様なのは、歴史を刻まれた駅舎ではないかと思います。駅に込めた利用者の思いがあろうかと思います。
JR九州が新幹線に取り組むと同時に、一方でこうしたローカル線の無人化がどんどん進められて、JR九州567駅のうち291の駅が無人化になる。まさに半分となっているわけでありますが、このJR九州での無人化の廃止をやめてほしいという要請を市長にお願いしたいわけでありますが、取り組むお考えありませんか。

○議長(杉原豊喜君)
平川企画財政部長(発言する者あり)
静かに、静かに。

○平川企画財政部長〔登壇〕
JR三間坂駅の無人化につきましては、昨年御連絡をいただいた上、地元の区長会のほうにも当市から説明、それからJRからも2回にわたり説明に赴いていただいております。
こうした地元への丁寧な御説明をさせていただいて、今回の件につきましては、利用される方々の安全、こういったこともきちっと守っていただくということもありますし、経営上いたし方ないというふうに考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
部長答弁、いたし方ないと言われますが、やはり町民、市民の安全を考慮するのならば、本当に、今委託をされているわけでありますけども、そうした財源が結局保障されない経営になっているのはわかるわけでありますけれども、こうした市民の利便性向上を後退させることは安全面にとってもまさに後退であります。
ぜひ、JR九州への廃止を強く求めたいし、自治体の長としてそうした思いで、JR九州への要請を、やめてほしいという要請をお願いしたいわけでありますが、再度お願いいたしますがいかがですか。

○議長(杉原豊喜君)
平川企画財政部長

○平川企画財政部長〔登壇〕
当市といたしましては、JRの中で経営判断をされたというふうに考えておりますし、説明をいただいた内容は、先ほど申し上げましたとおり、いたし方ないというふうに考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
じゃ、時間が来たので終わります。

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