武雄市議会 2016年12月定例議会 議事録

12月14日 一般質問議会議事録

日本共産党 江原一雄議員の一般質問

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2016年(平成28年)12月14日 江原議員の一般質問

○議長(杉原豊喜君)
それでは23番江原議員の質問を許可いたします。御登壇を求めます。23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
(全般モニター使用)1番バッターでございます。おはようございます。日本共産党武雄市議会議員江原一雄でございます。どうぞよろしくお願いします。
3問出しております。第1問について、教育行政についてお尋ねをします。官民一体型学校の問題、ICT教育、武雄の新しい教育について。2点目にこども図書館運営費等についてお尋ねをしたいと思います。
平成25年度9月議会で前市長が演告で述べました。――ICT教育の推進についてであります。武雄市図書館に続く樋渡市政の重要施策は教育であります。来年度、市内の小中学校の全生徒にタブレットパソコンを配付するため、現在武雄市ICT教育推進協議会において活発な議論が行われるなど、ICT教育の環境整備がいよいよ本格化されます。随時議会には報告してまいりたいと思いますが、その第一弾として、このたび国の交付金を活用し、全小中学校の教室などの無線LAN、LAN環境整備に関する予算を本会議に提出をしております。
また本取り組みを加速させるため、8月20日に協議会からいただいた中間答申に基づき、ICT教育の推進を統轄するポストして教育監を10月から新たに教育長のもとに設置をしてまいります。教育監には東京都杉並区立和田中学校の元校長である代田昭久氏を起用いたします。スピードは最大の付加価値であります。ICT教育に実績のある代田氏の力をかりて本市のICT教育をさらに進めてまいりたいと思います。
このことは市民病院の民間委譲の際、池友会の会長であられる蒲池真澄氏を医療総括監に指名をしたものに倣っておりますという――3年前、9月議会で前市長が申されました。それ以来、全小中学校にタブレット端末が導入され、環境整備、ネットワークが構築されてきました。
その後、平成26年4月の合併後の第3回の市長選挙後、4月17日に文部科学省で記者会見が行われました。公立学校と民間学習塾による官民一体型学校の創設について発表をされました。その後平成26年、モデル校が指定され、平成27年に2校、平成28年に3校、計5校が現在、官民一体型学校武雄花まる学園○○小学校として取り組まれています。
これらの新しい武雄の教育改革と言われるこの事業に、これまでのICT、官民一体型学校での費用の投入は幾らになっているのか、お示しをいただきたいと思います。

○議長(杉原豊喜君)
諸岡こども教育部長

○諸岡こども教育部長〔登壇〕
おはようございます。官民一体型学校及びICT教育関連の経費の関係の御質問でございました。まず官民一体型学校に係る事業費でございますけれども、これについては経費の大部分を総務省の地域おこし協力隊事業の活用、これを活用しているわけでございます。
平成27年度それから平成28年度、2カ年での――これは市の持ち出し分ということで答弁させていただきますけれども、単年度でそれぞれ約500万円ほどであるということでございます。
それからタブレット端末及び電子黒板などの経費、これでございますけれども、これについて補助金あるいは交付金等を除いた市の持ち出し分ということで、Wi-Fiの整備あるいはタブレット端末、これに機器ソフトが含まれます。それから電子黒板に係る経費、こういうものについて平成25年度から申し上げますが、平成25年度については9,240万、それから平成26年度につきましては1億6,435万、平成27年度は4,707万、それから平成28年度、――これは予算のベースということになりますが、1億1,667万円ということで、この4カ年分を合計しますと4億2,049万円というところでございます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
花まる学習会の取り組み、官民一体型学校の取り組みも、今報告の中に入っていましたか。

○議長(杉原豊喜君)
諸岡こども教育部長

○諸岡こども教育部長〔登壇〕
官民一体型学校の分についても申し上げたとおり、単年度で、まあ約500万ずつということでございます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
もう一つあるのはですね、この間、合併された後、教育委員会として電子黒板の導入が随時行われてきました。この電子黒板の購入台数、平成25年度の中で133台について6,462万円という資料をいただいておるわけですが、お手元にありますか。(発言する者あり)

○議長(杉原豊喜君)
諸岡こども教育部長

○諸岡こども教育部長〔登壇〕
電子黒板についての整備の分でございますけども、まず平成26年度の実績では2,863万円、それから平成27年度の実績では1,979万円、そして平成28年度につきましては1,537万円と、こういう経費で導入しているというところでございます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
花まる学習会の教材費について、非常にこういう予算経費がかかると。朝のモジュールの中、15分間の中で活用する教材、キューブキューブという木製のワンセット2,000円と、あるいはその他の本についてはこの、私は当然花まる学習会の利用、活用されているから費用が入っているのかなと思いましたら、その本を市のほうで印刷をして経費節減をしているというお話があったんですが、その費用が今、官民一体型学校の単年度消耗品や印刷代、単年度500万ということかなと思っているんですが、先ほど申しましたように、私はこの間ですね、もちろん国からの小中学校無線LANネットワーク整備に国の費用、地域の元気臨時交付金とか、佐賀県の臨時交付金など活用されておりますが、約、総額5億6,000万円を超える金額が――先ほども市として4億2,049万と申されましたがこれだけ多額のですね、投入をされているということが、今、示されているわけですけれど、例えばその中には教育監の平成25年の10月から半年分、月報酬が60万円でした。360万円。そして平成26年度720万当初予算に人件費の予算が計上されましたけれど、学校長ということで県の措置ということになりまして、決算上減額という経過もありました。そうした武雄市の新しい教育改革への投資が、これだけの投資をされているということではないかと思います。
2点目の、そうした状況のもとで、武雄花まる学園○○小学校の取り組みについて、この間、平成27年度そして平成28年度、3校、5校に取り組まれているわけですけれども、この間の検証、この学校教育に導入してどういう現場の声や、そして地域の声や、どのように受けとめられているのかお尋ねしたいと思います。

○議長(杉原豊喜君)
諸岡こども教育部長

○諸岡こども教育部長〔登壇〕
官民一体型学校武雄花まる学園、指定校は現在5校ということでございます。この5校につきましては毎月、官民一体型学校定例会、こういうものを開催しながら、その中において取り組み内容の効果、あるいは課題の抽出、こういうものを含めて協議を行い、情報交換をしているところでございます。
これらの目的を踏まえた広い視野での効果の検証というのは、当然必要であるというふうに認識をしているところでございまして、今後その手法や時期等については継続して協議をしているという状況でございます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
今の部長の答弁では、検証は当然ですが、でも検証されているのか、されていないのか、教育長いかがですか。

○議長(杉原豊喜君)
浦郷教育長

○浦郷教育長〔登壇〕
今、部長から説明いたしました5校の代表の方、担当の方が集まっていただいて、その教材なり実際の運営等々について協議して出し合っているわけでありますので、これも一番重要な検証の柱だと思っております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
余りされていないのかなと言わざるを得ませんが、それは現在実施されている小学校の支援員の皆さんの悩みが寄せられているわけであります。朝の8時15分から8時30分まで、15分間モジュールタイムとして月曜、火曜、木曜、金曜、動員するのに大変だと、頭が痛い、中には現場では花まるをつけるのに、間違っていても花まるをつけることに、これが教育だろうかと疑問を感じている。
子どもも一方でそうした状況のもとで、私も現場に行ってみて感じるのは、特に心配するのはできる子、できない子、算数ドリル、計算ドリル、ほんとに隣のノートを見ながら寡黙の状態でもう5分が過ぎると。
この声は、私はこのテーマであります、メシが食える大人を育てるというテーマ、今12月定例議会の5日の市長演告の中でも、市長自身メシが食える大人を育てる、この武雄の教育を進めてまいりますと申し上げておりますが、このメシが食える大人を育てるという言葉から来る響き、御説明いただければと思いますが教育長いかがですか。

○議長(杉原豊喜君)
浦郷教育長

○浦郷教育長〔登壇〕
朝の花まるタイムにたくさんの地域の方々から応援をいただいております。もう本当に感謝を申し上げたいと思います。その支援員の皆さんの思いというのは、やはりこの子どもたちが我が町を背負ってくれるんだという強い思いからしていただいているものというふうに思っておりまして、負担に感じられることも当然あろうかと思いますけれども、もう元気をもらって、こっちが初めてこういう教室の中にも入ったと、さまざまなプラスの御意見もいただいているわけであります。
そういう中で広い視野でですね、これからを生きる子どもたちには、こういう力が必要なんだというその一つのモジュールでありますが、その一つをもってメシが食える大人に直結するものではないわけでありますけれども、十分将来を見越した思いで進めているということを御理解いただきたいというふうに思います。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
先行事例として平成27年に2校、ことし、平成28年に3校されて、残る11校の中で6校残っていました。これが先の10月27日、6校とも来年から西川登小学校、そして再来年、山内の西東小学校、そして北方小学校、そして武雄小学校、御船が丘小学校が平成32年と。
私はこの地域協議会のあり方で、先行されたこの5校には市議会議員も地域に入っており、協議会議員の名簿に入っているわけですが、あと追加指定されたこの6校の中には、その市議会議員の構成メンバーがないようでありますが、これはどういう立場で取り組まれておるんでしょうか。(発言する者あり)

○議長(杉原豊喜君)
静かに。
浦郷教育長

○浦郷教育長〔登壇〕
これまでずっと進めていただいている一番大きな背景、強い背景というのは、区長さん方が先頭に立って協議会を進めていただいているということでありまして、校長が副会長で入るという形で、人選につきましてはその地域その地域の状況がありますので、お任せをして進めてもらっているという状況でございます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
学校現場で長く携わっているOBの皆さん含めて、小学校1年――小学校時代、本当に教育のあり方の最大の問題として、1、2年生は基礎の部分を十分に学びながら、3年、4年生でその応用に対応できるように発達援助する学校教育のあり方、最終的には5年、6年それをほんとに定着させていく。そうした学校教育の本来のありよう。
私は先ほどもこの武雄花まる学園○○小学校の導入については、これから全11校、小学校進めるというなら、ほんとにそうしたこれまでやっておられる地域の皆さんの悩みや苦悩に真正面からやはり説明があり、そして新たな6校の検証をして、6校の皆さん含めて、そういうことを考えますと、私は――この先ほど申しました平成25年9月議会で前市長が述べられました。その後、当時の教育委員会が埼玉県本部にある花まる学園もとい花まる学習会に視察に行かれたようでありましたが、まさに武雄市の教育が政治主導で進められた紛れもない事実は打ち消すことはできないと思います。
だからこそ、すべての小学校11校でこうした武雄花まる学園○○小学校、導入していくなら、支援員の皆さん方が納得できるような、――そして現場の先生たちが本当に声を出されておられるのかどうか、私はまさに、――これはある地域支援本部に携わっている人たちからも耳にするわけですけれども、もうまさに押しつけそのものではないか。教育にこうした行為が私はふさわしくないと思います。
今の段階、私はこの教育のやり方、進め方には見直しをするべきだと申し述べて、要求したいと思いますけれど、教育長いかがですか。

○議長(杉原豊喜君)
浦郷教育長

○浦郷教育長〔登壇〕
2点申し上げたいと思います。一つは、私どもどうしても自分が受けた教育、これを基準に考えるわけであります。これは先生方にとってもそういう面もございます。それが、これからの時代を考えたときにそれでいいのかというのは常に私どもも考えていきたいというのが一つでございます。
もう一つは、全国的にコミュニティ・スクール事業とか、地域協働本部事業とか、地域の方と一体として進めなければこの子育てはできないというのは、もうこれは武雄だけの問題じゃないわけでありまして、そういう面で朝、学校に花まるをつけていただくのもこれもまた地域の方の一つの、その町の教育の一つの形として受けとめていただきたいというふうに思っております。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
おはようございます。先ほど、江原議員のお話を聞いていますと、まあ非常にですね、私、うれしかったことがありまして、官民一体型学校についてそのものというよりはですね、じゃあそれを進めることを前提に地域の皆さんのお声をどういうふうに聞くかと、まあそういうようなお話をいただきました。
日本共産党江原議員もですね、官民一体型学校のそのものについては、まあ容認をされているんだなと、じゃあ具体的にちゃんとどういうふうにやっていくかと、まあそういった熱いお気持ちを聞いたなというふうに思っております。
これについてはですね、地域の私たちが押しつけではなくて、地域の皆さんの手上げでやっているところであります。地域の皆さんがより一緒になって子どもたちを育てていくと、そういったところは基本でありますので、これからもしっかりと学校、地域、そして教育委員会、連携をしてですね、子どもたちの学びを伸ばしていきたいと、そのように考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
まあ議論ですから教育長と市長、答えていただきました。
私はこうした議論をすることで、市民の皆さんがほんとに武雄の教育がどうあるべきか、やはり議論する、そういう意味では大きなテーマでもありますので、今回、質問をしたわけですが、教育長、市長申されました、教育長が言われた、受けた教育を基準にこれでいいのかと申されました。私はこの第一の問題。今の教育のどこが間違って、どこを修正して、これはそのときのすべての学校や教育に携わる、あるいは地域、保護者にしても求められる課題だと思います。
2つ目の、全国的に地域の方と進めていると。これは地域の人は、この官民一体学校、官民と言ったときに、官と民間なのか、自分たちはもうその地域と協力してやっているよと、民というのは市民の民なのかと。だから官民一体型、――私は紛れもなくですね、武雄、もとい埼玉のこの花まる学習会の、これを導入する、これがいいのか悪いのかって、私はそれは出てないと思います、結論は。
今、市長……(発言する者あり)何か私が理解を示していると申されましたけれど、私はそうではありません。教育の目的は教育基本法に述べられているように、人格の完成であります。やはり落ちこぼれを出さず他人との思いやりを、そうした教育の根幹にかかわることでありますのでちゃんと検証をしながら進めるべきだと思います。最初申しましたように、私は現在、武雄が取り組んでいるこの官民一体学校花まる学園○○小学校は、見直しを求めておきたいと思います。
第2点目の教育行政の、こども図書館の問題についてです。平成24年5月4日、東京CCC本社で、これも前市長記者会見されて、4億5,000万円かけリニューアルされました。
しかし、子どもスペースのお話の部屋を壊し、その後小松市長は平成27年1月当選されて、前市長が掲げたキッズライブラリー構想を就任後、つくらないと新聞インタビューに述べながら変更され、昨年から土地借り上げ料含めて4億5,000万かけてこども図書館の建設が始まっています。
映像をお願いします。これ、先ほどの官民一体型学校で、創ります!世界一通いたい学校ということで、最初にされました武内小学校、学校の近くの農協の?地のところにこういう看板も掲げられて取り組んできた経緯がありました。
このこども図書館の問題で第一問ですけど、今、実施設計含めて工事が始まりました。これが委員会で示された――4つあったわけですけれど、写真で示されたのがこの一部木造で、鉄骨でつくられているわけですけれど、この鉄骨だからこうしたですね、中に柱があるっていうのは、今の現在の武雄市図書館の中ででもないわけですけれど、当初はなかったわけですけれど、今回示されているこの結構たくさんある柱がですね、こんなところで大丈夫なのかという委員会の中でも声が出ました。私はこの映像を見てですね、この資料を見て本当に大丈夫なのかなと、びっくりしております。
さらに厨房が2つあると。レストラン、食事をしながらこのこども図書館で滞在する。そういうのが示されているわけですけれど、この設計についてそうした心配、不安、いかがでしょうか。答えてください。

○議長(杉原豊喜君)
水町こども教育部理事

○水町こども教育部理事〔登壇〕
委員会のほうでも御説明したこども図書館の構想でございますけれども、鉄骨造、一部木造、延べ床面積690平米ということで御説明しております。柱と梁は鉄骨でございまして、床、屋根等につきまして木材や集成材を使っているというところでございます。
見通しがよい開放的な空間とそれから強度、それから経済性を確保したものと思っております。(発言する者あり)

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員(発言する者あり)(笑い声)

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
ほんとにですね、建設完成した暁、心配は残るからこうした問題を取り上げざるを得ない。
(発言する者あり)そういう意味で……(笑い声)このこども図書館、委員会の中でも質問していますが運営のあり方、そして運営費についてほとんど説明がありません。
そうした運営については、この市長は今、武雄市図書館・歴史資料館の委託をしているCCCにお願いをしたいと申されておりますが、教育委員会での管理する教育施設であります。
教育長、いかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
水町こども教育部理事

○水町こども教育部理事〔登壇〕
現在の指定管理者CCCはですね、アンケートの結果からも85%を超える満足度を得ておりましてこのほど行いました、8月に実施いたしましたアンケート結果を見ましても、そのスタッフサービスにつきましてもですね、85%を超える満足度を得ているというところでございます。
365日、それから朝の9時から夜9時までの12時間のサービスを可能にしておりますし、新しく展開されているいろいろなサービスがですね、高い評価を得ているものだと私どもは捉えております。まさに指定管理の成功例だと我々は捉えておりまして、ことに、こども図書館の関連で子ども関連のイベントや講座につきましてもですね、27年度の実績を見てみましても20種類の講座やイベントを展開なさっておりまして、年間175回、集客が1万6,000人を超える集客の実績がございます。
そういったことから、我々教育委員会といたしましても、CCCにお願いするという方針でおりますし、年が明けましたら当初予算の関係もございますので、そこら辺の検証もしっかりした上で協議を重ねていきたいと思っております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
この武雄市図書館の運営を委託した後どんなことが起こったか。選書問題が起こりました。
まさに携わった方、館長が、当初前市長はノウハウがあるCCCとされました。ところが当時の館長は素人であったということを公言されましたが、――私はこの85%の満足度と言われましたが、昨日の一般質問でびっくりしました。委託しているCD、DVDレンタルコーナーを学習コーナーに相談したいと。もう新たな問題が吹き出ましたけれど、このこども図書館を含めて運営費、今後どうなっていくんですか。なかなかお答えにならないんですけれど、いかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
水町こども教育部理事

○水町こども教育部理事〔登壇〕
こども図書館の運営費につきましては、その人員体制等をこれから算定をいたしまして、サービスの内容等も十分に精査をした上で、できれば当初予算のほうに要求をしていきたいというふうに考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
昨日――この学習コーナーの件ですけれど、私は以前この蘭学館を潰した問題を指摘しました。そして今日、CD、DVDレンタル業が、果たして将来、業界として成り立つのか、そういう時代背景等を指摘しながら問題にしましたけれど、一躍こういう形でCCCに申し入れたいと市長申されましたけれど、CCCは株式会社でありますので当然利益が生まれない限り撤退すると、その見本ではないかと思いますが、このCCCからの打診はなかったのかお尋ねしたいと思いますが、いかがですか。

○議長(杉原豊喜君)
水町こども教育部理事

○水町こども教育部理事〔登壇〕
8月のアンケートの結果をですね、教育長それから市長のほうに我々、報告をいたしております。その中で駐車場の問題、それから今問題になっております学習スペースの問題、この辺は重要な課題として我々捉えておりましたので、市長にも教育長にもその旨報告をいたしております。
きのう18番議員さんの一般質問にそのアンケートに関する一般質問がございましたので、その結果を受けて市長が答弁をしたものでございます。内容については答弁とおりでございます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
私は今回、この指定管理制度のあり方、今、理事が高い評価を受け、成功例の一つだと言われましたが、それは全く違うんじゃないですか。
この学習コーナーが手狭になった、あるいは子どものお話の部屋がなくなって、新しいこども図書館をつくらざるを得ない。これは紛れもなくリニューアルが間違いだったんだということを申し述べざるを得ません。これは正解じゃないでしょうか。
私は本来、この指定管理者制度のあり方には、この公募による選定をするべきであります。
この武雄市公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例第5条で、特例として市長の項目がありますが、第13条でその特例は教育委員会が……(発言する者あり)その施設の管理者であって除外されるものとして、市長には権限はないんですよ。
振り返りますけれど、今回もこの同じようにまた全く公募もせぬままCCCに委託するというのは、私はそれは問題がますます大きくなると言わざるを得ません。いかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
水町こども教育部理事

○水町こども教育部理事〔登壇〕
アンケートの質問項目の中にですね、生活の中で変化を感じる点はどんなことですかということでありますけれども、本を読む機会がふえた、52%、それから、以前より子どもと触れ合うようになった、それから、以前より勉強するようになったと、このような回答もたくさんいただいております。このようなことから、我々は議員さんのおっしゃるお考えとは違う見解を持っております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
このこども図書館問題については、本当に問題があると指摘せざるを得ません。
第2点の福祉行政に移ります。生活保護行政についてです。この市長の認識についてお尋ねをしておきたいと思います。この福祉行政の中で、憲法第25条で言われている生活保護行政、最低限度の生活を維持する、そのための法整備でもありますけれど、この生活保護行政に取り組む市長の認識についてお尋ねをしておきたいと思います。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
生活保護行政につきましては御存じのとおり生活保護法第1条にですね、憲法第25条の理念に基づき、生活に困窮する方に対しその困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに自立を助長することを目的とするとありますけれども、私としてもこの趣旨にのっとって市政を運営するというのは重要なことであると考えております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
ぜひそうした立場で保護行政に取り組んでいただきたいと思います。
そこで、この間のですね、生活保護行政について1点指摘をしておきたいと思います。本当にさまざまな、健康を害したりあるいは仕事でリストラ等とか、また家庭環境、また環境の変化等でお願いせざるを得ないという状況の方たち、面接相談実件数として平成27年度、この間10年の資料をいただきました。
特に全県の資料をいただく中で、武雄市として平成27年度の面接相談実件数に対して開始数が非常に率が低い。この中身について、どのような状況であったのかお尋ねしたいわけでありますが、平成27年度、県の資料として実件数93に対して開始数が18。19%、20%弱であります。他の市を見てみますと低くても33%から高いところは62%、全県平均で48%であります。
このことから見ましても武雄の生活保護行政についてお尋ねをしたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(杉原豊喜君)
井上くらし部理事

○井上くらし部理事〔登壇〕
おはようございます。面接相談後の開始件数が?ないということでありますが、相談を受けた際に生活保護制度について十分に説明をし、御理解いただくことで申請を取りやめられたり、他の方法で生活を再興される方が多数を占めております。また、申請後却下となる方もおられますが、主な理由としては預貯金、手持ち金での生活が可能なこと等であります。
生活保護申請については、いつでも可能である旨説明をしておりまして、生活保護開始に至らない方々については武雄市自立支援センターにおいて継続した支援が受けられる旨助言を行っているところであります。生活に困窮されている方については、まず武雄市自立支援センターでの相談を行っていただきたいというふうに考えております。以上です。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
先ほども申しましたけれども、全県平均、面接相談された件数に対して開始数が非常に低い。これはこの10年間の統計を見ましても同じ計数で、特に27年度は低いわけであります。中にも低いところありましたけれども、高くても、高いときが45%ですが、次が30%。ほとんど20%台であります。これは全県的、また県外の福祉事務所と比較しましても非常に率が低い。
さまざまな要件があろうかと思いますけれども、やはりこの最後のセーフティーネットといわれるこの生活保護行政、そういう意味では相談者に寄り添って進めていただきたい。申し述べておきたいと思います。
時間ありませんので、3番目の市長の政治姿勢についてお尋ねをします。
市長は演告の中でも申されました。さきの11月18日、子どもの貧困対策首長連合総会のことを演告で述べられました。この件についてでありますけれども、この目的と、そして運営、体制、財政について求めて、御答弁いただきたいと思います。

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
子どもの貧困問題は全国の自治体で濃淡があるとはいえ、どの首長も問題意識を持っています。そういう中で知見を共有するとともに、政府に対してもしっかりと現場から政策提言をしていくと。この2つを目的に今回、首長連合をつくったところであります。
運営については代表発起人が5名ですね、役員となりまして、そして主に知見の共有、政策提言でございますので、その首長連合自体がですね、お金を集めて何かをすると、事業をすると、そういった性質のものではございません。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
じゃあ市長自身はこれに参加したのは、市長として参加されたと思いますが、違うんですかね。(「首長連合に市長じゃあなしにだれが参加すると」と呼ぶ者あり)(笑い声)

○議長(杉原豊喜君)
小松市長

○小松市長〔登壇〕
もちろん市長として参加しております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
この市長連合の後ですね、市長ブログに掲載された写真、その後、子どもの貧困・教育環境格差に関するシンポジウムが行われて、多数の参加をいただいたと。この体制の問題で、この5人の会長副会長、事務局に前武雄市長、樋渡氏を任命したと報告されましたけれど、皆さんの、この費用についてはどのようになっているのでしょうか。財政も含めてですね。

○議長(杉原豊喜君)
浅井副教育長

○浅井副教育長〔登壇〕
シンポジウムの費用についてのお尋ねがありました。このシンポジウム自体、市長の指示で事務局という形で担っておりますけれども、この事務局が今回そのシンポジウム自体を共催という形で企業やNPOと共催をしております。その中で共催していただいたころから費用を負担していただいておりますので、武雄市としては費用を負担しておりません。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
当然、そしたら市長は旅費として、市費として支出した。それともこの協賛金として企業からの財政で旅費等、使用されているんですか。あるいは事務局体制も含めてですけれど。

○議長(杉原豊喜君)
浅井副教育長

○浅井副教育長〔登壇〕
旅費等についてお尋ねがありました。この旅費等、お尋ねについては武雄市として参加するという形ですので、企業のほうから出していただくのではなくて武雄市で旅費を支出しております。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
事務局についてもですか。

○議長(杉原豊喜君)
浅井副教育長

○浅井副教育長〔登壇〕
事務局というふうにおっしゃいましたけれども、このシンポジウム自体は共催ですので、いろんなこれに加盟している市長及び職員が参加しております。その方々については各自治体の判断でどれぐらい参加するかということですので、各地自体のほうで費用を負担しております。それは首長も含めて職員についても同じでございます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
じゃあ具体的に市は幾ら支出、この件にされたんですか。

○議長(杉原豊喜君)
浅井副教育長

○浅井副教育長〔登壇〕
通告を伺っておりませんので、具体的な額については現在手元にありませんのでお答えできません。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
通告は秘書課を通して、その旅費について幾らかというところまで言っておりませんけれども、手前では掌握されているでしょ。そこまでレクチャーしないと答弁できないんですか。
(「金銭面はなかなか難しいやろ」と呼ぶ者あり)

○議長(杉原豊喜君)
浅井副教育長の答弁でいいですよ、そのとおりで。

○浅井副教育長〔登壇〕
お答えいたします。基本的に、例えば私が行った費用が幾らだったりだとか、そういうものは大まかな数字はわかっておりますけれども、詳細に幾らという形でここでお答えするには正確を期すことができませんので、答弁は控えさせていただきます。

○議長(杉原豊喜君)
23番江原議員

○23番(江原一雄君)〔登壇〕
管轄が違うと、まさに縦割りの弊害でしょうか。聞くことに対してほんとに真摯になって答えていただければとお願いせざるを得ません。
結局ですね、私は以前にも平成27年6月議会、この市政アドバイザーが今年の3月いっぱいで終わりだったと言いながら、平成28年度も前市長は小松市政のもとで市政アドバイザー、地方創生アドバイザーとして仕事をされているようでありますが、あるところいろいろ市長のブログで見た人も含めてですね、ある国の大統領の事件と一緒かと。私はこの、まさにですね、この今の武雄市政のもとで本当に市民のこの要望、ほんとに暮らしを守り、自治体として市民の防波堤として暮らしを守る、その市政を担うこのトップのそういう仕事のことについて、いいのかこれでという声を耳にするわけです。
私は昨年も言いましたように、この市政アドバイザーという制度自体が、私は市政をゆがめるのではないかなと言わざるを得ません。先ほども言いましたように、武雄市政、合併11年目を迎えましたが、市政の根幹である市長の施策に対してこの議場で議論をし、そして市民の要望に応えていくあり方が、非常にこれでいいのかという声を耳にします。
ここに紛れもなくこういう形でですね、その支出の費用についても曖昧に、答弁されませんでしたけれども、私はこれは正してほしいと言わざるを得ません。ほんとに市民から選ばれた市長として、市長自身がみずからの意思でですね、この市政を担っていく、そういうことを市民は求めているんではないかと思います。(発言する者あり)
このことを強く申し上げて私の一般質問を終わらせていただきます。

○議長(杉原豊喜君)
以上で23番江原議員の質問を終了させていただきます。

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